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紙のポイントカードを会員アプリに移す手順|残高の引き継ぎ

紙のポイントカードやスタンプカードは、発行が安く、店頭の運用も単純です。一方で、誰が何回来たのかが分からず、休眠した会員に案内を送ることもできません。会員アプリに移すと、来店の記録と配信ができるようになります。ただ、アプリを公開しただけでは、財布に紙のカードを入れている会員は移ってきません。ここでは移行を 5 つの段階に分け、各段階で決めることを整理します。

第 1 段階|移す範囲と、アプリの形を決める

最初に、紙のカードのどの機能をアプリに移すかを決めます。

  • ポイントカード:購入金額に応じてポイントを付け、次回以降に値引きに使う
  • スタンプカード:来店や購入ごとにスタンプを押し、たまったら特典と交換する
  • 会員証:会員番号を示し、会員価格や割引を受ける

あわせて、アプリの形を決めます。iOS / Android のネイティブアプリは、プッシュ通知とホーム画面のアイコンで再来店を促しやすい反面、インストールの手間があります。LINE ミニアプリは、店の LINE 公式アカウントを友だち追加している会員がそのまま使えます。すでに友だちが多い店では、LINE ミニアプリから始めると移行が進みやすくなります。

第 2 段階|ポイントとスタンプの引き継ぎ方を決める

会員が手元に持っている紙のポイントとスタンプを、アプリでも使えるようにするかを決めます。引き継がない場合、たまったポイントを失うことを嫌って移行が進みません。

引き継ぎの方法は 2 通りです。

  1. 店頭で引き継ぐ:会員がアプリの会員証を見せ、スタッフが紙のカードの残高を確認して、管理画面からポイントやスタンプを付けます。確認した紙のカードは回収するか、無効の印を押します
  2. 既存の会員台帳から一括で移す:紙のカードとは別に、レジや顧客台帳で残高を管理している場合は、会員番号と残高を一括で登録し、会員がアプリで紐づけます

どちらの場合も、元のポイントの有効期限を引き継ぐかを先に決めます。引き継ぎのときに新しい期限を付け直すと、会員には有利ですが、失効するはずだったポイントが残ります。台帳には「移行による付与」と分かる理由を付けて記録し、後から移行分とアプリでの付与を分けて数えられるようにします。

第 3 段階|レジと店頭の運用を決める

アプリで最も失敗しやすいのは、レジでの操作です。混雑時にスタッフが迷う操作は、使われなくなります。

  • ポイント:会員証のバーコードをレジで読み、購入金額に応じて自動で付くようにします。POS と連携できない場合は、スタッフが管理画面で金額を入力します。返品のときに付けたポイントを取り消す手順も決めます
  • スタンプ:購入ごとに押すスタンプカードは、レジで会員証を読んだ購入の記録から自動で 1 個たまるようにすると、スタッフの操作が増えません。店舗をめぐるスタンプラリーのように、場所ごとのスタンプを集める形なら、店頭に掲示した QR コードを会員がアプリで読む方法もあります。この場合は偽造できない署名付きの QR を使い、同じスタンプは 1 人 1 回までにします
  • 特典の引き換え:クーポンを使うときに、アプリ側で使用済みにし、二重利用を防ぎます

スタッフ向けに、1 枚の手順書と、よくある質問(機種変更したら、アプリを消したら)への答え方を用意しておきます。

第 4 段階|紙とアプリの併用期間を運用する

公開してすぐに紙のカードを止めると、スマートフォンを使わない会員や、アプリを入れていない会員が離れます。3〜6 か月程度は紙とアプリを併用し、次の数字を見ます。

  • アプリの会員登録数と、紙のカードからの引き継ぎ件数
  • レジでの会員証の提示率(来店客のうちアプリを出した人の割合)
  • 店舗ごとの差(提示率が低い店舗は、声かけや掲示を見直します)

この期間に、アプリだけの特典(登録時のクーポン、スタンプ 2 倍の日など)を用意すると、移行が進みます。配信は、登録から一定期間来ていない会員など、条件で絞って送ります。

第 5 段階|紙のカードを廃止する

提示率が十分に上がったら、紙のカードの廃止日を決めます。

  • 廃止日の 1〜2 か月前から、店頭の掲示とレシート、アプリで告知します
  • 廃止日以降は新しい紙のカードを発行せず、手元のカードの引き継ぎだけを一定期間受け付けます
  • 引き継ぎの受付も終えたら、紙のカードの残高を無効にします

ポイントの失効や廃止は、会員への告知の仕方によってはトラブルになります。規約の変更と告知の時期は、事前に確認しておきます。

まとめ|移行はアプリの公開ではなく、店頭の運用で決まる

紙からアプリへの移行は、アプリの完成度よりも、引き継ぎの方法とレジの運用で成否が分かれます。引き継ぎでポイントを失わないこと、レジで迷わないこと、併用期間に移る理由を用意すること。この 3 つを先に決めてから、アプリの画面を作ります。

当社は、会員アプリの裏側を API と管理画面で提供するヘッドレス会員基盤「Membercore」を提供しています。会員証のバーコード、期限の近い分から消し込むポイント台帳、返品時の取消、購入に連動するスタンプカード、署名付き QR のスタンプラリー、クーポンの二重利用の防止、条件で絞った配信まで用意しています。移行分のポイントは理由と有効期限を付けて API から付与でき、紙のカードのスタンプは手動で加算できます。ネイティブアプリ・Web・LINE ミニアプリのどれにも組み込めます。費用の考え方は「会員アプリの開発費用」にまとめています。

よくある質問

紙のカードのポイントはアプリに引き継げますか?

引き継げます。店頭でスタッフが紙のカードの残高を確かめて付与する方法と、レジや顧客台帳の残高を一括で登録する方法があります。元のポイントの有効期限を引き継ぐかは先に決めます。

紙のカードとアプリはどのくらい併用しますか?

3〜6 か月程度が目安です。その間、アプリの登録数、紙のカードからの引き継ぎ件数、レジでの会員証の提示率を見て、紙のカードを止める時期を決めます。

紙のカードを廃止するときに気をつけることは?

廃止日の 1〜2 か月前から店頭・レシート・アプリで告知し、廃止後も一定期間は引き継ぎを受け付けます。ポイントの失効を伴う場合は、規約の変更と告知の時期を事前に確認します。

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