シャノン合同会社(以下「当社」)は、パスキー認証基盤「SealGate(シールゲート)」の提供を 2026 年 9 月 22 日に開始しました。
開発の背景
2025 年、国内ではフィッシングが大きく増えました。フィッシング対策協議会に寄せられた報告は年間 2,454,297 件と過去最多となり、証券会社のインターネット取引サービスへの不正アクセスは、2025 年 1 月から 2026 年 8 月までに 19,207 件にのぼります(金融庁、暫定値)。日本証券業協会は 2025 年 10 月にガイドラインを改正し、ログインなどの重要な操作で、パスキーをはじめとするフィッシングに耐性のある多要素認証を必須としました。主要なサービスでもパスキーの利用は広がっており、国内の 9 社のデータをまとめた FIDO アライアンスの Passkey Index Japan では、ログインした月間利用者の 50.4% がパスキーを使っています。一方で、登録・失効から端末をなくしたときの復旧までを自社で作り込み、保守し続けるには、専門の知識と手間がかかります。当社は、利用者のデータを開発者の手元に残したまま、この部分だけを引き受ける仕組みが必要と考え、SealGate を開発いたしました。
SealGate とは
既存のシステムのログインに、パスキー(FIDO2 / WebAuthn。Touch ID・顔認証・Windows Hello などの生体認証)を後付けするための API とブラウザ SDK です。パスキーの登録・認証・失効・復旧という難しい部分を SealGate が引き受け、開発者のサーバーは SDK から届いた JSON を中継するだけで済みます。
- 利用者のデータは預からない:SealGate が持つのは公開鍵と利用者 ID の対応だけです。氏名やメールアドレスなどの利用者のデータと、ログイン画面のデザインは開発者の手元に残ります
- 日本で開発・運用:契約・請求・サポートは日本語で、契約相手は日本の会社です。海外製の IDaaS に利用者のデータを預けたくない企業に向けています
- 段階的に導入できる:パスワードとの併存期限をアプリごとに設定でき、既存のログインを止めずにパスキーへ移行できます
- 端末をなくしても復旧できる:開発者側で本人確認を済ませたうえで、短時間だけ有効な復旧トークンで再登録できます
- 管理画面:アプリの設定、API キー、利用者と端末の一覧と失効、監査ログ(CSV)、月間ログイン利用者数などの数字を確認できます
想定する用途
- 会員制サイト・業務システムのログインをパスワードから置き換える
- 社内システムに生体認証を追加し、パスワードの使い回しやフィッシングによる乗っ取りを防ぐ
- 認証部分だけを外に出し、利用者の名簿は自社で持ち続けたいサービス
料金(税抜)
その月のログイン利用者数(MAU)がどの帯に入るかで月額が決まるステップ式です。プランを選ぶ操作はなく、1,000 MAU までは無料です。
| その月のログイン利用者数(MAU) | 月額 |
|---|
| 〜1,000 | 無料 |
| 1,001〜10,000 | ¥9,800 |
| 10,001〜100,000 | ¥49,800 |
| 100,001〜 | 応相談 |
初期費用はなく、登録した端末数や API リクエスト数では課金しません。支払い方法の登録がない場合は 1,000 MAU で停止します。請求書払い・専用環境・SLA が必要な場合は Enterprise(応相談)を用意しています。詳細は公式サイトの料金をご覧ください。
開発者向け
REST API とブラウザ SDK を提供します。API リファレンスは公開しており、HTTP が使える言語ならサーバー側の実装を選びません。メールアドレスか Google / GitHub のアカウントで登録でき、API キーをその場で発行できます。
お問い合わせ
本番プランのお見積りや導入のご相談はお問い合わせフォームからご連絡ください。
公式サイト:https://sealgate.jp/ja